ガラスの大地

詩や日記を書きます

日記:隣人愛

 

 

バイト先のスリランカ人が国に帰るらしい。

なんでも母の体調が芳しくないとかなんとか。

彼は日本語も堪能で、日本にいる多くの外国人労働者の例に漏れず真面目で、ときおり異国情緒あふれる態度をとる。

ぼくはそんな彼が好きだった。

 

半年ほど前にもネパール人がひとりこのバイトをやめていったが、正直言ってその彼は超絶仕事ができなかった。どうしてそんなに遅くて雑なんだ?と思うことは多々あったが、人柄がよいのでそのいら立ちもなんとなく解消されていたと思う。

 

彼らはみんないいやつだ。

だから、という理由ではないけれどぼくは彼らの幸せを祈っている。

というよりぼくは全人類の幸せになってほしいと思う。ムカつくあいつも、嘘つきな彼女も、ふがいない彼も、なにもできないぼく自身のことも。みんなみんな幸せになるべきだ。この世に生まれなければよかったなんて思ってほしくない。

 

生きる理由なんて、涼しい家でさんさんと降る太陽の光を見ながらビールが飲めれば、多分それでいいのだ。

将来はみんながそういう風に生きれる世界が作れたらいいなと思った。