ガラスの大地

詩や日記を書きます

しらない

 

 

 

まだ熱を帯びたアスファルトの上に寝転んで夜が明けるのを待ちたい
ページに落ちた汗が乾く前に眠りにつきたい
透けた窓ガラスの向こうに芽吹く若葉を見て穏やかになりたい
なぜベッドの上で訳も知らない涙を流す夜があるのか知りたい
ピンクのゾウの夢を見たい
溶けた氷を見て笑顔になりたい
最期の日は大きな怪獣に踏みつぶされたい
世界の中心で愛を叫びたい
過去を乗り越えたからこそ今があると主張したい
心を覗き見ることが自由への第一歩だと勘違いしたい
日々は地続きではなくどこかで断絶されているのだと、僕の悲劇は唐突にやってくるのだと誰かに認めてほしい
命の証を残してみたい